風車の現実

経済産業大臣に要望書提出します。
風の吹くまま気の向くまま発電したり止まったりでは、ベース発電にも予備発電にも出来ず調節の使用がありませんので結局他の発電設備を用意しなければなりません。(バッテリー&太陽光発電組み合わせの小規模家庭用なら有効かもしれませんが。)。100m級の超大型プロペラは税金の無駄使いとしては有効です。

増子輝彦副大臣(参議院福島県選出)に手渡しします。


要望書

経済産業大臣 直嶋正行様

■風力発電施設への補助金交付制度の抜本的な見直しを要望いたします

 ここ数年、日本各地に大型風力発電施設が次々に建設されるようになり、それ
に伴い、深刻な自然破壊、騒音・低周波音等が原因と思われる近隣住民への健康
被害が報告されています。
 定格出力が2000kwを超えるような大型風力発電施設建設は、世界的に見ても、
ごく最近始まったものであり、ましてや日本においては、法規制が事実上ないに
等しい状態です。
 その一方で、「環境に優しいクリーンなエネルギー」「地球温暖化対策に不可
欠」といった理由で、補助金制度や、発電した電力の高額買い取り義務などの法
制化を先行させたため、事業者は「発電実績は二の次で、建ててしまえば勝ち」
という姿勢で、各地に強引な手法で建設を進めています。その結果、風力発電施
設が原因と思われる被害を受けても、住民は事業者にも行政にも見捨てられ、途
方に暮れているのが現状です。
 風力発電は「CO2削減」という名目で国策として推進されていますが、実際に
は無風状態では発電せず、いつどれだけ発電できるか、人知でコントロールする
ことがまったくできないという致命的な欠点をもっているため、電力の安定供給
を維持するためには、火力発電など、他のバックアップ電源が不可欠です。とい
うよりも、風力発電を主軸に電力供給をすることはできません。このことは欧米
の専門家たちも繰り返し指摘してきており、「風力発電を増やせば、実際にはそ
れに起因する出力変動を補うための火力発電所を増やす必要があり、資源浪費に
つながる」という主張を展開するメディアも、ヨーロッパを中心に複数存在しま
す。
 風力発電施設建設に関して、以下の大きな問題が存在しているにもかかわらず、
建設にあたっての法律、条令などの制限がないことが無秩序な建設につながって
います。風力発電のガイドラインを明確にし、早急に法的整備をしてください。
 
 1. 風力発電施設建設による地形の破壊、森林の喪失
 
 風力発電施設建設に際し、送電塔の建設、道路の拡幅、資材置場や掘り出した
残土の捨て場などのために、貴重な森林の大規模な伐採が行われ、その結果、土
砂崩れ、土壌の流出、飲料水や海水の汚染などの深刻な環境破壊が始まっていま
す。
 近隣住民のみならず地域全体の住民への被害、多様な生物への悪影響、景観の
破壊による観光への悪影響などが想定されますが、風力発電施設は環境影響評価
法(アセス法)の対象事業になっておらず、そのため、環境への影響を適切に測
ることなく建設された風力発電施設が多くあり、被害が多数報告されています。
 
 2. 巨大風車の回転による近隣住民への精神・肉体両面への深刻な影響
 
 巨大風車からは低周波・超低周波音が発生し、近隣住民に健康被害をもたらし
ています。現実に、巨大風車周辺住民には、抑鬱、無気力、極度の不眠、頭痛、
血圧上昇、嘔吐、耳鳴りなど、様々な健康被害が発生していて、事故などで風車
が止まれば症状も緩和、あるいは消えるということが分かっているにも関わらず、
「(風車との)因果関係が証明できない」「騒音公害の基準値以下の測定値であ
る」などという理由で、被害住民の訴えは完全に切り捨てられています。
 その他、風車の回転するブレードが作り出す影、夜間の航空標識灯のストロボ
現象による不快感、圧迫感は、実際その現場を見ない者には想像を絶するストレ
ス源となっています。 救済策がない状態のまま、人家のそばに巨大風車群の建
設を許すどころか、補助金をつけて国が奨励している現状は、まさに国民不在の
政治と言わざるをえません。

 3. あまりに簡単に起きる事故
 
 すでに建設された風力発電施設では、現在、多くの風車が事故や故障で止まっ
ています。風速60メートルの風にも耐えるといわれている風車のブレードが、実
際には風速20メートル程度でも簡単に折れたり脱落したりしているのです。中に
は、無風にもかかわらず、風車が根元から倒壊するというお粗末な事故さえ起き
ています(青森県東通村)。
 風車の耐用年数は15~20年とされていますが、実際には試験運転中に羽根が脱
落するなどしており、中には修理を事実上断念しているのではないかと思われる
ケースも多数あります(御前崎港町営風車、三重県ウィンドパーク美里など)。
 台風が少なく、安定した偏西風が吹くヨーロッパで設計された風車は、風が安
定せず、山地が多い日本の風土に合っていないからだとも言われますが、巨大風
車がもつ根源的な脆弱性とも考えられます。樹脂製の羽根の弱さだけでなく、絶
えず変則的な力を受ける発電機の寿命も短く、トータルで考えたときの発電効率、
コストパフォーマンスに大きな問題を抱えていると言わざるをえません。
 耐用年数を過ぎて巨大な処理困難ゴミとなった廃風車を撤去する費用をどこが
出すのかという基本的な問題さえ確認しないまま建設された施設も多数あります。
最後に責任をとるのは誰なのでしょうか。
 
 4. 出力変動が大きすぎるという根源的弱点

 風力発電は、風が吹かなければ発電量はゼロであり、風がいつ吹くかは誰にも
予測できません。電力使用量の少ない夜間に強風が吹けば、「いらない電気」を
作り出すだけで、買電義務を負わされた電力会社は、ただでさえ余剰電力対策に
困っている夜間の出力調整に苦労させられます。いちばん電力を必要とする真夏
の日中は無風であることが多いため、風力発電がどれだけの定格出力をもってい
ようがまったく関係なく、風力からは電気が来ないために、従来通りの火力、水
力など、他の発電施設をフル稼働させるしかありません。
 出力平成21年10月7日変動の問題を解決するには巨大な蓄電施設の併設などが
理論上考えられますが、これは費用対効果の点でまったく問題外です。
 風力発電施設を増やせば増やすほど、その出力変動に備えて、既存の火力発電
所は発電と停止を繰り返す、極めて燃費の悪い運転を強いられ、結果としては資
源の浪費になります。計画発電していれば最大限の燃費で運転できる火力発電所
が、風力発電が系統につながれてしまうと、燃料を無駄遣いしなければいけなく
なるのです。
 実際に、ドイツでは風力発電施設の増加に伴い、何十箇所もの石炭火力発電所
が増設されているとの報告もあります。現在PRされている「風力発電によるCO2
削減政策」には、こうした実態が一切隠されています。
 
 5. 生物多様性へのとりかえしのつかない悪影響
 
 風車が野生生物に及ぼす影響としては、いわゆる「バードストライク」(野鳥
の衝突死)が有名で、実際に日本国内でもすでに多くの事例が確認されています。
 バードストライク以外にも、風車建設地が山地である場合は、野生生物が棲め
なくなり、里に下りてきて農作物に被害を与えたり、繁殖地を奪われて地域内で
種が絶滅するなど、計り知れない悪影響があります。国定公園地域内や、水源涵
養保安林をわざわざ解除して建設するなどの事例も数多くあり、すでに日本の山
間部は巨大風車で多大な環境破壊を受けています。
 
 
 以上、大まかにまとめましたが、上記の理由の他にも、風力発電施設の建設に
は慎重にならざるをえない要素、未知なる問題点が多数存在します。こうした深
刻な問題点を放置し、いたずらに税金を投入して推進することは、取り返しのつ
かない結果を招きます。まずは冷静に風力発電事業を見直すことが必要です。そ
のための好機とすべく、風力発電施設への補助金交付制度の抜本的な見直しを以
下のように、強く要望いたします。

一. 風力発電施設建設に対する補助金交付制度を即時凍結し、風力発電が多額
の税を投じる価値のあるものかどうか再検討してください。

二. 補助金申請が採択され現在建設中の風力発電施設について、補助金申請に
関わる手続きの不備や違法行為、近隣住民の低周波音被害、野生生物への影響、
自然破壊などの問題がないかどうかを早急に調査し、問題のあるものについては
採択決定を取り消し、審査をやり直してください。

三. すでに設置された風力発電施設について、補助金申請にかかわる手続きの
不備や違法行為、近隣住民の低周波音被害、野生生物への影響、自然破壊など問
題がないかどうか早急に調査し、問題のあるものについては、交付された補助金
の返還を命令し、風力発電施設の速やかな撤去と建設地の原状復帰を指導してく
ださい。

呼びかけ人 加藤登紀子( 嶺岡平久里の風力発電を考える会 代表 千葉県鴨
川市大山平塚乙2-732-2 電話04-7099-9011)
賛同団体・賛同者 福島県自然保護協会(福島県)嶺岡平久里の風力発電を考え
る会(千葉県)千倉の風力発電問題を考える会(千葉県)残土産廃問題ネットワ
ークちば(千葉県)きさらづ市民ネットワーク(千葉県)市原市民ネットワーク
(千葉県)袖ヶ浦市民ネットワーク代表(千葉県)反焼却市民の会 横浜(神奈
川県)逗子考える市民の会(神奈川県)熱川風車被害者の会(静岡県)風車問題
を考える住民の会(静岡県)伊豆半島くらしと環境を守る連絡会(静岡県)三筋
山風力発電を考える河津町民の会(静岡県)南豆の和(静岡県)ドンキホーテの
会(静岡県)風車からふるさとを守る婦人の会(静岡県)風車から健康と環境を
守る住民の会(静岡県)伊豆山並み景観研究会(静岡県)伊豆の自然を考える会
(静岡県)伊豆熱川風力発電連絡協議会(静岡県)風力発電を考える会(愛知県)
五並地区の環境を守る会(愛知県)M&D風力発電被害者の会(愛知県)五並女性
の会(愛知県)日本野鳥の会和歌山県支部(和歌山県)宇久・若いもんを支援す
る会(長崎県)三盛山の風力発電に反対する会(長崎県)ふるさと自然の会(長
崎県)水俣・風力発電を考える会(熊本県)たくきよしみつ(作家/ノーウインド
ファームネット・福島県)小塚勝昭(高田島農縁/檜山高原風力発電を考える会
・福島県)大塚しょうかん(建築士/木こりの家プロジェクト・福島県)池田守
(木工・福島県)浅田正文(あぶくま農業者大学校・福島県)飯田裕子(写真家
・千葉県)寺本怜子(千葉県)永六輔(放送タレント・東京都)前川真帆香(東
京都)吉田正人(東京都)竹内晶洋(自営業・東京都)吉田正人(東京都)槌田
敦(物理学者/環境経済学者・神奈川県)鶴田由紀(フリーライター・神奈川県)
小林悦子(神奈川県)鹿島佐貢子(神奈川県)今大地晴美(敦賀市議会議員・福
井県)久保哲夫(福井県)岡安純子(長野県)川上昭一郎(静岡県)小沢祐子
(岐阜県)工藤省三・直子・櫻子(静岡県)加嶋尚美(静岡県)小針兼人(静岡
県)杉山智之(建築家・静岡県)英みどり(静岡県)横田純一(静岡県)今井弘
司(自営業・静岡県)橋本裕子(有機農家・愛知県)坂口のり子(風力発電・産
廃「お勝手口」・愛知県)沖章枝(愛知県)大羽康利(愛知県)渡辺則子(豊橋
市議会議員・愛知県)大河剛(愛知県)伊藤善規(愛知県)丸山直希(愛知県)
北河伸太良(愛知県)海住恒幸(松阪市議会議員・三重県)武田恵世(三重県)
波戸賢一(自営業・兵庫県)津野修一(和歌山県)白井修司・綾子(和歌山県)
白井信彦・久美子・文代(和歌山県)白井孝志(和歌山県)武内敏雄・千寿・か
ずへ・啓和・雅志・直人(和歌山県)藤田俊児・よし子・紫恩・奏音(和歌山県)
高垣由美子(和歌山県)黒田街子(和歌山の“いのち”と“景観”を危惧する者
たちの会代表・和歌山県)永山伸一(自営業・山口県)大岩康久(愛媛県)
[PR]

by kimizudo | 2009-10-08 17:19 | 田舎暮らし  

<< 瞬く星 白川以北・一山百文 >>